マンガ技法書の作者は15年後何をしているのか?

マンガの基礎をもう一度体系的に学ぼうと思い、読み終えた本。2005年に出た本らしく、僕が購入したのは10年以上前になると思う。顔の書き方の部分だけを読んで、そのまま本棚に置いてあった。今はデジタルでの描き方を教える本の方が多いと思うが、これは完全にアナログ向けである。新しい技法書を買っても良かったのだが、基本原則はそんなには変わっていないのではないかと思い、本棚から取り出して読み始めた。

内容は可もなく不可もなくという感じ。悪くはなかった。顔や体の書き方から、トーン処理、透視図法などから始まって、最終的には1枚の原稿制作のプロセスで終わる。それらを何人かの漫画家の実例を交えながら、解説するという形式である。

読み合えた時、別の視点から一つのことが気になった。それは「この漫画家たちは今、どうしてるのだろう?」ということである。

なので、少し調べてみた。何人かと書いたが、明確には6人の漫画家がこの本には参加されている。失礼ながらこの本を読むまで一人も存じ上げなかった。巻末に載っていた6人の方の紹介は以下の通り(すいません、敬称略です)。

①管 清和(著者)
 寺沢大介氏(『ミスター味っ子』『将太の寿司』など)に師事。数々の少年誌・青年誌新人賞を受賞後、’94年スーパージャンプ増刊号「OH!スーパージャンプ」(集英社)誌上にて『PaPa』を発表。その後、マンガのみならずイラスト、カット、デザイン周りの仕事を精力的にこなしながら、’98~’00年にかけ個展「まんがやKANの世界」を開催。合わせて老若男女問わず、数々のマンガ教室を開く。現、代々木アニメーション学院マンガ・コミックプロ養成科専任講師。

②源 ゆう(作画担当)
 ’02年季刊「ガンガンパワード」(スクウェア・エニックス)にて『フェイク』でデビュー。’03年同誌に『イグゼクト』『ヴィランズソウル』を発表。’04年「偽PAPUWA」(スクウェア・エニックス)2巻にアンソロジー『ロタロークッキング』、’05年同3巻に同じく『シンデレラは傷つかない』が掲載。’05年2月には「Gファンタジー」に『Iconoclastイコノクラスト』が掲載される。今後の予定は、携帯サイトMin@-MODEにて。

③曖華 稜(作画担当)
 現在、少女誌、少年誌、青年誌作家など複数のマンガ家のアシスタントをこなすほか、たまにイラストの仕事をしていたりもする。まったりと同人サークルでも活動中。

④片岡 亜由美(作画担当)
 ’04年5月「恋愛ストリートvol.1」(笠倉出版)にてデビュー。アシスタント経験をいくつか経て、細々と同人活動を続けながら現在は希望誌への投稿作品を制作中。

⑤佐藤 智昭(作画担当)
 理系の大学を卒業するも知り合いのマンガ家のアシスタントを経て、現在マンガ家を目指して修行中。たまに同人活動をしていたりもする。ペンネームはAkiまたは猫先生。絵仕事募集中。

⑥立花 アスカ(作画担当)
 ’04年5月「恋愛ストリートvol.1」(笠倉出版)にてデビュー。以後、同年6月、8月「プチプリンセス」(秋田書店)、9月「恋愛ストリートvol.3」(笠倉出版)、12月「プチプリンセス」(秋田書店)誌上にて作品を発表。ほかのペンネームで同人活動を行っている。

では、調べた結果だが…

①管 清和(著者)
→「おとなの美術室」という学校で講師をやられているらしい。この学校は「社会人が気軽に漫画/イラスト/フィギュア制作を学べる学校」とのことで、ホームページも拝見したが中々楽しそうな学校である。また、ご自身でも「漫画教室&工房 studioCHC」というマンガ教室も主催・運営されているみたいである。僕が読んだ本以降もマンガの技法書を出されていて、BSでやっていたマンガの描き方の番組にも出られていたそう。

②源 ゆう(作画担当)
→僕は上記6人の中ではこの方の絵が一番好きだった。「源ゆう」というのは、スクウェア・エニックスでの活動名義らしく、「みなもと悠」というのがメインのペンネームみたいである(ウィキペディアより)。この方も僕が読んだ本に参加された以降も、精力的にマンガ家としての活動を継続させ、2009年から連載開始した「明日のよいち!」という作品はテレビアニメ化もされたらしい。そして現在、ツイッターによると3つの媒体で連載を持っているそう…!すごい、としかいいようがない。さすがでございます。ツイッターはこちら→https://twitter.com/minamotoyou

③曖華 稜(作画担当)
→「曖華稜」というのは同人でのペンネームで、商業誌では「愛香梨央」名義で作品を発表しているとの事。ウィキペディアも「愛香梨央」名義で存在している。それによると、漫画家を引退した後は介護職員、生活相談員として働いている、との記載がある。ホームページ上の作品を見ると、どうやら成人向けの作品を「愛香梨央」名義で描いているらしい。単行本も出ているが、ホームページにおける情報からすると2013年頃まで活動していたように思われる。ホームページはこちら→http://applea.iinaa.net/

④片岡 亜由美(作画担当)
→ググったが、欽ちゃん球団の「片岡安祐美」選手ばっかりでてきた。もしかしたら、他のマンガ家さんみたいに違う名義で活動しているのかもしれない。ただ、僕が探した限り、マンガ家の「片岡亜由美」の情報は出てこなかった。

⑤佐藤 智昭(作画担当)
→この方もググったが何も情報が出てこなかった。ペンネームであるAkiまたは猫先生でも検索したが同様の結果。何かご存知の方がいればお教え頂きたい。

⑥立花 アスカ(作画担当)
→2009年から「先生、あのね。」という作品を発表している。単行本が3巻まで出ている。ただ、ホームページは見つからなかった。「先生、あのね。」の購入は以下より。https://www.amazon.co.jp/s?k=%E7%AB%8B%E8%8A%B1+%E3%82%A2%E3%82%B9%E3%82%AB&i=digital-text&__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&ref=nb_sb_noss

上記のような感じで、僕が思っていたより皆さん活発に活動されているみたいで嬉しかった。中にはインターネットで調べた限り、現在の状況に辿り着かなかった方もいたが、どこかで元気にマンガを描かれているといいなと思った次第である。以上、はじめての長文でしたが、最後まで読んで頂いた方、ありがとうございました!

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